デイサービスに通うある男性高齢者は、習字の時間になるといつも「老いては子に従え」という言葉を書かれます。彼はかつて書道教室の先生をしていたため、その筆遣いは見事で、職員から称賛されるたびに控えめに「大したことはない」とおっしゃいます。しかし、その言葉や表情の奥には、少し複雑な思いが隠れているように感じます。 続きを読む
自宅で最期を迎えるという希望と現実
皆さんは、自宅で最期を迎えたいと考えたことがありますか?多くの人が「できれば自宅で家族に囲まれて最期を迎えたい」と希望するかもしれません。しかし、残念ながら現実は厳しく、その希望を実現するのはとても難しいことが多いのです。 続きを読む
介護サービスの種類と理解の重要性
介護には様々なサービスがあります。例えば、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホームといった施設型のサービスから、デイサービスやデイケア、認知症対応型通所介護といった通所型のサービスまで多岐にわたります。また、訪問診療や訪問看護といった、在宅で受けられるサービスも充実しています。皆さんは、これらの介護サービスの違いや、それぞれの役割についてどれくらい理解していますか? 続きを読む
介護現場での「正解」のない対応
介護の現場で、「これが正解だ」という方法は存在しません。 続きを読む
「死」と向き合う日常
高齢者介護の現場にいると、日常的に「死」というものに直面します。これは他の職業ではあまりない経験かもしれません。 続きを読む
ケアマネ試験お疲れ様でした!
10月13日(日)は、全国でケアマネ試験が実施されました。受験された皆さん、本当にお疲れ様でした。 続きを読む
福祉の現実と私たちの役割
20年近く前の話です。
雨が強く降る朝、私は幹線道路を走っていました。ふと歩道に視線を向けると、一人の高齢者が車いすに乗ったまま、合羽を着て佇んでいる姿が目に入りました。その方は、雨に打たれながらじっと動かず、周囲に家族の姿はなく、ただ一人でそこにいました。 続きを読む
はじめに
今から約20年ほど前、社会福祉法人に嘱託職員として就職してからは、特別養護老人ホームの介護職員、生活相談員として日々、現場の利用者さんと関わりながら成長してきました。
そして、4年前に昇進し、事業所の副所長として多忙ながらも充実した毎日を送っています。
そんな私が思っていることなどを書き綴っていきます。