認知症介護基礎研修の義務化とその取得方法

介護の現場では、利用者の約6割が認知症を抱えていると言われています。そうした背景の中、介護職に従事するための必須資格として「認知症介護基礎研修」の義務化が進められています。2024年4月1日以降、この研修は無資格者が介護業務に携わる際の必須条件となり、経過措置期間が終了することで、正式に義務化が本格スタートします。今回は、この認知症介護基礎研修がどのような内容の資格であり、取得方法について詳しくお話しします。 続きを読む

施設で流れる音楽の変化

高齢者施設やデイサービスなどで音楽を流す場面はよくあります。今のところ、古賀政男さん、美空ひばりさん、石原裕次郎さんなど、昭和の歌謡曲が多く選ばれているのではないでしょうか。懐かしさや思い出と共に、利用者の方々に親しみのある楽曲が流れることで、心の安らぎを提供しています。 続きを読む

元気な高齢者への支援を考える

私たちが介護の仕事をしていると、どうしても「高齢者=介護が必要」と捉えがちになります。もちろん、現実には元気で活発な高齢者も多くいますが、日常業務の中で接する高齢者の多くが、何らかの支援や介護を必要としているため、そのような偏りが生まれるのかもしれません。

ただ、このような偏った視点が、元気な高齢者に対する適切な支援を考える機会を奪っていることもあるのではないでしょうか。元気なうちには支援が不要に思えるかもしれませんが、歳を重ねるとともに少しずつ体力が衰え、いずれ支援が必要な場面が訪れることが予測されます。そのとき、どのような支援が必要となるかを考えておくことが重要です。 続きを読む

誰のためのイベント?高齢者施設における本当の“利用者本位”を考える

高齢者施設やデイサービスでは、季節に合わせたイベントや行事が多く行われます。春には花見、夏には七夕や納涼祭、秋には敬老会や運動会、そして冬にはクリスマス会など、四季折々のイベントが利用者の楽しみとなることを願って企画されています。こうしたイベントは、季節の移り変わりを感じ、日々の生活に彩りを添える役割も担っています。 続きを読む

介護事故の種類と対策方法

介護の現場で避けて通れない問題の一つが「介護事故」です。事故を未然に防ぐことが最優先ですが、万が一起きた場合には、迅速な対応と再発防止策が求められます。介護事故にはさまざまな種類があり、それぞれに適切な対策を講じる必要があります。ここでは、よく見られる介護事故の種類とその対策について詳しく解説します。 続きを読む

教員を目指す方へ!介護等体験は貴重な学びの場

教員になるためには、教員免許の取得が必要です。そして、その過程で「介護等体験」という、貴重な経験をする機会があることをご存じでしょうか?「教育職員免許法の特例等に関する法律(「教員免許特例法」)に基づく介護等体験(以下「介護等体験」)」に基づいて実施されるもので、小学校や中学校の教員を目指す方にとっては必須のステップです。体験期間は、5日間または7日間で、社会福祉施設や特別支援学校での介助や介護、交流が含まれます。 続きを読む

介護保険法改定について

介護保険法は3年ごとに改定されます。その理由は、社会情勢や環境の変化に対応し、介護サービスの質を維持・向上させるためです。介護需要の増減や経済状況の変化、政府の政策の見直しなどに応じて、制度が適切に見直され、整備されていきます。 続きを読む

介護業界でのキャリアアップ

介護の業界は「給料が安い」とよく言われます。私も、平成15年に社会福祉法人に嘱託職員として入職した際、給料は月17万円の固定給でした。残業代は出ましたが、それ以外の手当はなく、ボーナスは年2回、それぞれ1か月分が支給されるのが唯一の救いでした。年収ベースで考えると300万円に届かない状況で、決して豊かな生活とは言えませんでした。 続きを読む